紅月秋都は代々伝わる紅月花店の長男である。
古来より庭園を薔薇の迷宮に作り変える事を目的とする黒薔薇団と戦いを続けた紅月家の跡取りではあるが、彼には夢があった。
それは、何時か自分の花嫁となる人に自分の育てた百合の花の香水を作り贈る事。
その為に家を継げと謂う両親の反対を押し切り家を出て、香水作りの修行に励んでいた。
家は弟が継ぎ、争い事からは無縁な場所に居た秋都の元へ、末弟からの一本の電話が。
「秋都っ!球根が、奴らがっ!」
黒薔薇団の卑劣な罠(タンスの角)により、後を継いだ弟が骨折、末弟はまだ学生で代わる事も出来ない。
このままでは自分が集めた恋人達(注※百合の花)まで犠牲になってしまう…。
自分の夢を守る為、秋都は負傷した弟に代わりレッドリリィとして戦いへ身を投じる事を決意する。
特に必殺技とかも使わず、敵をひたすらボッコボコのフルボッコにし見事勝利を収める事が出来た秋都。
「え、ちょっと待って何か地味!つか何で必殺技の一つも無いの?!」
だって別に修行とかしてた訳じゃ無いからね。
良かったね!反抗期とか体験済みで!!
こうして、彼の戦いは幕を開けたのであった。
第二輪 「新しい肥料は如何するべきか」へ続く。
古来より庭園を薔薇の迷宮に作り変える事を目的とする黒薔薇団と戦いを続けた紅月家の跡取りではあるが、彼には夢があった。
それは、何時か自分の花嫁となる人に自分の育てた百合の花の香水を作り贈る事。
その為に家を継げと謂う両親の反対を押し切り家を出て、香水作りの修行に励んでいた。
家は弟が継ぎ、争い事からは無縁な場所に居た秋都の元へ、末弟からの一本の電話が。
「秋都っ!球根が、奴らがっ!」
黒薔薇団の卑劣な罠(タンスの角)により、後を継いだ弟が骨折、末弟はまだ学生で代わる事も出来ない。
このままでは自分が集めた恋人達(注※百合の花)まで犠牲になってしまう…。
自分の夢を守る為、秋都は負傷した弟に代わりレッドリリィとして戦いへ身を投じる事を決意する。
特に必殺技とかも使わず、敵をひたすらボッコボコのフルボッコにし見事勝利を収める事が出来た秋都。
「え、ちょっと待って何か地味!つか何で必殺技の一つも無いの?!」
だって別に修行とかしてた訳じゃ無いからね。
良かったね!反抗期とか体験済みで!!
こうして、彼の戦いは幕を開けたのであった。
第二輪 「新しい肥料は如何するべきか」へ続く。
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特に何もない休日。
ここ数日は黒薔薇団の襲撃も無く久し振りに羽を伸ばそうとドライブへ出かける事にした。
だが、待ち合わせの時間が過ぎても秋夜が現れない。
まさか何かあったのではと思い秋夜の家へ走る秋都と秋良。
そこは、異様な空気を醸し出していた。
今までの敵襲とは訳が違う――
本能的に察知した2人は慎重に歩みを進める。
そして2人は目にするのだ。
小さな血溜りに顔を埋める秋夜の姿を。
「あ、来たでするねー♪いらっしゃいませですよーvv」
倒れている秋夜の向こう、机に腰掛け(何故か)デジカメを構えた少女…少年?
そう、彼女こそ黒薔薇団の幹部、おみすけ(自称)であった。
おみすけは「百合なんかより薔薇の方が素敵なのですよー♪」とか謂いながら瞳を細める。
ついに幹部自らが戦線に――
警戒する秋良を他所に倒れた秋夜の元へ走る秋都。
しかしその時、おみすけの右手が閃いた!
「ふふり…飛んで火にいる美青年!食らえ!必殺☆ローズワールド!」
「…は?…え、何この紙切r………ぐほぁ!!!!」
その紙に目を走らせた瞬間、秋都は吐血し倒れる。
そりゃ自分とそこに倒れてる仲間が…何と謂うか、俗に謂う所の、絡んでる漫画(しかも18禁レベル)とか見たらそうなりますよね。
と謂うか何と謂う恐ろしい技を使うんだこの15歳。
「これで残りは貴方一人でするよ♪うひひ!」
「……手前ぇ」
低く呻く秋良。
果たしてこのまま彼等は敵の手に落ちてしまうのか…
緊迫した空気が2人の間を流れたのであった。
第五輪 「恐るべき敵・後編」へ続く。
ここ数日は黒薔薇団の襲撃も無く久し振りに羽を伸ばそうとドライブへ出かける事にした。
だが、待ち合わせの時間が過ぎても秋夜が現れない。
まさか何かあったのではと思い秋夜の家へ走る秋都と秋良。
そこは、異様な空気を醸し出していた。
今までの敵襲とは訳が違う――
本能的に察知した2人は慎重に歩みを進める。
そして2人は目にするのだ。
小さな血溜りに顔を埋める秋夜の姿を。
「あ、来たでするねー♪いらっしゃいませですよーvv」
倒れている秋夜の向こう、机に腰掛け(何故か)デジカメを構えた少女…少年?
そう、彼女こそ黒薔薇団の幹部、おみすけ(自称)であった。
おみすけは「百合なんかより薔薇の方が素敵なのですよー♪」とか謂いながら瞳を細める。
ついに幹部自らが戦線に――
警戒する秋良を他所に倒れた秋夜の元へ走る秋都。
しかしその時、おみすけの右手が閃いた!
「ふふり…飛んで火にいる美青年!食らえ!必殺☆ローズワールド!」
「…は?…え、何この紙切r………ぐほぁ!!!!」
その紙に目を走らせた瞬間、秋都は吐血し倒れる。
そりゃ自分とそこに倒れてる仲間が…何と謂うか、俗に謂う所の、絡んでる漫画(しかも18禁レベル)とか見たらそうなりますよね。
と謂うか何と謂う恐ろしい技を使うんだこの15歳。
「これで残りは貴方一人でするよ♪うひひ!」
「……手前ぇ」
低く呻く秋良。
果たしてこのまま彼等は敵の手に落ちてしまうのか…
緊迫した空気が2人の間を流れたのであった。
第五輪 「恐るべき敵・後編」へ続く。
前回のあらすじ
ついに現れた黒薔薇団の幹部・おみすけ(自称)の恐るべき必殺技により、レッドとホワイトは瀕死の重傷だ!
残されたブルーの安否は如何に?!
可愛い弟分2人(何時の間にか秋夜まで弟分になっている)に近付き秋都にダメージを与えた紙を拾い上げる秋良。
さっと目を通し綺麗に畳んで取り合えず回収しおみすけを横目で見やる。
因みに描かれてたのは秋夜×秋都だったらしい。そら秋都倒れるわ。
その行動に不信感を覚えるおみすけ。並みの男であればかなりのダメージが行くはずなのだが…。
「やっぱり自分が描かれて無いとそんなに衝撃は無いのでするかの?」とか呟きながら首を傾げている。
秋良が女だとはこれっぽっちも気付いていないらしい。
「まぁいいや!ブルーさんはレッドさんとホワイトさんどっちが相手のがいいでするか?それとも2人に攻められてるのにするでするか?」
にんまりと嫌な笑みを浮かべおみすけが選択を迫る。
すでに左手には原稿用紙、右手にはGペンが。
「甘いな。俺からしてみたら2人とも受だろこいつ等。薔薇?百合だっつの。手前は何も判っちゃいねぇな…」
「…ええええっ?!」
秋良の言葉に愕然とするおみすけ。まさかのダメ出しにショックを受ける。半分涙目。
つーか弟分をそんな目で見ていたのかなどと何処からとも無くツッコミが聞こえた気がしたが気にしないことにしましょう。
「まさか…ブルーさん腐男子…?!そんな!聞いてないでする…!!」
「…あん?」
わなわなと震えるおみすけ。このままでは分が悪すぎると判断するとさっと身を翻す!
「今日の所はこれ位にしておくでする…!覚えておいてくださいー!!」うん、まるっきり悪役の台詞。
こうして秋良のうっかり覗いた本音が彼等の窮地を救ったのであった。
取り合えず倒れていた2人はどうやら攻撃を受けたことは理解出来たようだが何を見たかは記憶に無いようだ。うん、正解。それがいい。
「…聞いてない、か…。如何いう事だ」
そもそもあの原稿が彼女の攻撃方法なら、如何にして秋夜を…?
考え込みながらも肥料袋(10kg×4袋)を運ぶ秋良をじっと見据える視線。
「…なんや、拓也ちゃん失敗したんね~…」
真っ赤な薔薇の花弁を指でなぞり呟く謎の男。
一体彼は何者なのか…。
謎が謎を呼び、戦いは激化していくのであった。
第六輪 「非日常を切望するもの」へ続く。
ついに現れた黒薔薇団の幹部・おみすけ(自称)の恐るべき必殺技により、レッドとホワイトは瀕死の重傷だ!
残されたブルーの安否は如何に?!
可愛い弟分2人(何時の間にか秋夜まで弟分になっている)に近付き秋都にダメージを与えた紙を拾い上げる秋良。
さっと目を通し綺麗に畳んで取り合えず回収しおみすけを横目で見やる。
因みに描かれてたのは秋夜×秋都だったらしい。そら秋都倒れるわ。
その行動に不信感を覚えるおみすけ。並みの男であればかなりのダメージが行くはずなのだが…。
「やっぱり自分が描かれて無いとそんなに衝撃は無いのでするかの?」とか呟きながら首を傾げている。
秋良が女だとはこれっぽっちも気付いていないらしい。
「まぁいいや!ブルーさんはレッドさんとホワイトさんどっちが相手のがいいでするか?それとも2人に攻められてるのにするでするか?」
にんまりと嫌な笑みを浮かべおみすけが選択を迫る。
すでに左手には原稿用紙、右手にはGペンが。
「甘いな。俺からしてみたら2人とも受だろこいつ等。薔薇?百合だっつの。手前は何も判っちゃいねぇな…」
「…ええええっ?!」
秋良の言葉に愕然とするおみすけ。まさかのダメ出しにショックを受ける。半分涙目。
つーか弟分をそんな目で見ていたのかなどと何処からとも無くツッコミが聞こえた気がしたが気にしないことにしましょう。
「まさか…ブルーさん腐男子…?!そんな!聞いてないでする…!!」
「…あん?」
わなわなと震えるおみすけ。このままでは分が悪すぎると判断するとさっと身を翻す!
「今日の所はこれ位にしておくでする…!覚えておいてくださいー!!」うん、まるっきり悪役の台詞。
こうして秋良のうっかり覗いた本音が彼等の窮地を救ったのであった。
取り合えず倒れていた2人はどうやら攻撃を受けたことは理解出来たようだが何を見たかは記憶に無いようだ。うん、正解。それがいい。
「…聞いてない、か…。如何いう事だ」
そもそもあの原稿が彼女の攻撃方法なら、如何にして秋夜を…?
考え込みながらも肥料袋(10kg×4袋)を運ぶ秋良をじっと見据える視線。
「…なんや、拓也ちゃん失敗したんね~…」
真っ赤な薔薇の花弁を指でなぞり呟く謎の男。
一体彼は何者なのか…。
謎が謎を呼び、戦いは激化していくのであった。
第六輪 「非日常を切望するもの」へ続く。
コツコツとブーツを鳴らし男は歩みを進める。
左手には紅月花店で購入した花束。
なにやら騒がしい気配のする扉を開くと、中では何やらちょっとした争いが勃発していたようだ。
此処は黒薔薇団本部。争っていたのは先日手痛い敗北を期したおみすけと一人の青年。
彼の名は御陵敬介。黒薔薇団の幹部の一人である。因みにドが付く変態である。
どうやら先の戦いに赴く際に置いて行かれたのが喧嘩の原因らしい。
と謂うのも敬介はレッドに全力で惚れているらしい。そりゃ置いて行かれりゃ怒る。
「次は俺が行くから!俺とレッドのラブラブ☆愛の逢瀬を邪魔すんなよ?!」
おみすけの「レッドさん敵なのにー!」と謂う声を無視して敬介は男とすれ違い部屋を出る。
「此処はホンマに退屈せぇへんなぁ」と呟いた声を聞きとめたおみすけは「椎那せんぱい酷いでするー!」とか何とか叫び声を上げていた。
どうやらブルーが腐男子だという情報を貰ってない!との事らしい。
「…いや、腐男子も何も…秋良はん、女やしなぁ」
「うっそん!?」
白目まで向いて驚きを表現するおみすけを見、男…名を久遠椎那と謂う…はクツクツと楽しそうに笑う。「気付いてへんの、拓也ちゃんだけやで?」とさらにトドメを刺して。
完全に固まりぺそりという感じに倒れるおみすけ。(本名は秘密だが通り名は臣拓也と謂う)
「さーて。ワイは敬介はんの戦いでものんびり見物さして貰いましょーかね♪」
静かになった本部を後にする椎那。
秋都達は新たな敵の襲来を凌ぐ事が出来るのだろうか。
何度経験してもこの様にたった一日で終戦を迎える戦は慣れぬ。
昔から後方での戦は多かったが改めて戦場に立ち己はまだ力が足りぬと痛感した。
無論、刃を向けられたのであれば此方も刃を手にとるのは変わらぬが。
白露と組むのもこの世界に目覚めてからは初めての事ではあったが楽しめた。
最後まで立っていられたのは僥倖。
しかし、己より力のある者達が戦線復帰ならぬ状況に追い込まれていたのを見ると運が良かっただけなのやもしれぬ。
日々精進が必要だと言う事が改めて判った。
今後、黙示録にて己を鍛える事も検討すべき事として此処に記す。
(2人分の話し声)
昔から後方での戦は多かったが改めて戦場に立ち己はまだ力が足りぬと痛感した。
無論、刃を向けられたのであれば此方も刃を手にとるのは変わらぬが。
白露と組むのもこの世界に目覚めてからは初めての事ではあったが楽しめた。
最後まで立っていられたのは僥倖。
しかし、己より力のある者達が戦線復帰ならぬ状況に追い込まれていたのを見ると運が良かっただけなのやもしれぬ。
日々精進が必要だと言う事が改めて判った。
今後、黙示録にて己を鍛える事も検討すべき事として此処に記す。
(2人分の話し声)
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