コツコツとブーツを鳴らし男は歩みを進める。
左手には紅月花店で購入した花束。
なにやら騒がしい気配のする扉を開くと、中では何やらちょっとした争いが勃発していたようだ。
此処は黒薔薇団本部。争っていたのは先日手痛い敗北を期したおみすけと一人の青年。
彼の名は御陵敬介。黒薔薇団の幹部の一人である。因みにドが付く変態である。
どうやら先の戦いに赴く際に置いて行かれたのが喧嘩の原因らしい。
と謂うのも敬介はレッドに全力で惚れているらしい。そりゃ置いて行かれりゃ怒る。
「次は俺が行くから!俺とレッドのラブラブ☆愛の逢瀬を邪魔すんなよ?!」
おみすけの「レッドさん敵なのにー!」と謂う声を無視して敬介は男とすれ違い部屋を出る。
「此処はホンマに退屈せぇへんなぁ」と呟いた声を聞きとめたおみすけは「椎那せんぱい酷いでするー!」とか何とか叫び声を上げていた。
どうやらブルーが腐男子だという情報を貰ってない!との事らしい。
「…いや、腐男子も何も…秋良はん、女やしなぁ」
「うっそん!?」
白目まで向いて驚きを表現するおみすけを見、男…名を久遠椎那と謂う…はクツクツと楽しそうに笑う。「気付いてへんの、拓也ちゃんだけやで?」とさらにトドメを刺して。
完全に固まりぺそりという感じに倒れるおみすけ。(本名は秘密だが通り名は臣拓也と謂う)
「さーて。ワイは敬介はんの戦いでものんびり見物さして貰いましょーかね♪」
静かになった本部を後にする椎那。
秋都達は新たな敵の襲来を凌ぐ事が出来るのだろうか。
PR
COMMENT FORM
COMMENTS
カレンダー
リンク
カテゴリー
最新コメント
最新記事
(07/29)
(07/28)
(06/23)
(05/18)
(04/11)
アーカイブ
最古記事